2025/03/29


【論文発表】令和6年能登半島地震における輪島市朝市通り付近の市街地火災に関する共同研究論文が公開されました

 この度の令和6年能登半島地震により被災された皆様に、心よりお見舞い申し上げます。皆様の安全と、被災地の一日も早い復興をお祈り申し上げます。

このたび、私が共同研究者として参加した論文「令和6年能登半島地震の輪島市朝市通り付近における市街地火災の建物被害調査と焼け止まり状況の分析」が、『自然災害科学(Journal of Japan Society for Natural Disaster Science)』にて公開されましたのでご報告いたします。本研究は、廣井悠先生(東京大学)、北後明彦先生(神戸大学)、大津暢人先生(消防研究センター)をはじめとする、多くの方々との共同研究による成果です。

本論文は、令和6年能登半島地震の際に石川県輪島市河井町の朝市通り付近で発生した大規模な地震火災について、建物被害と延焼阻止(焼け止まり)のメカニズムを調査・分析したものです。現地調査の結果、全焼249棟、部分焼7棟、推定焼失面積約52,000㎡という甚大な被害状況が明らかになりました。本稿では特に建物に焦点を当て、焼失建物と焼け止まり建物の詳細なデータベースを構築し、公的機関の情報と照らし合わせて火災の全容(出火・延焼・消防活動)を整理しました。その結果、道路幅、空地、建物の防火性能、そして消防活動など、延焼が阻止された6つのパターンの「焼け止まり条件」を抽出することに成功しました。

今後の市街地整備や地震火災対策に有用な基礎資料となることを期待しています。

論文の詳細は以下のリンクよりご覧いただけます。